天才までの距離(門井慶喜)

天才までの距離

天才までの距離

美術ミステリーというのか、美術品の真贋をめぐる謎に大学準教授のわたしと不思議な味覚を持つ天才、神永美有が挑戦する。5編からなる連作短編集。この前に「天才たちの値段」という同じ登場人物の作があるようだ。北村薫の円紫さんシリーズやベティさんシリーズに通じるかろやかさがある。ワトソンとホームズのようでもある。