つくも神(伊藤遊)

つくも神 (ポプラの森)

つくも神 (ポプラの森)

この本は児童書。以前に手にした同じ著者の「鬼の橋」と「えんの松原」がよかったので、読んでみた。しかしこれは現代の話。小さいとき遊んだ古い土蔵にあった根付けや風呂敷、臼などが歳を経てつくも神となる。少し非行に走りつつある反抗期の兄と、学校での女子グループに違和感を感じつつある妹、二人が自立していく様子も描かれる。