独楽吟(橘曙覧)
橘曙覧はクリントン大統領が天皇両陛下訪米の折、歓迎のスピーチの中で「たのしみは朝おきいでて昨日まで無かりし花の咲ける見るとき」という歌を引用して、更なる日米関係の改善をのぞむとしたことで知られる。橘曙覧は江戸時代後期の歌人。越前の国。28歳で隠棲して、以後こわれても仕官することはなかった。清貧風雅の人。
独楽吟は詩集の「春明草」に含まれる52首のこと。すべて「たのしみは」で始まり「〜とき」で終わる。日常生活の中のふとした喜びを平易なことばで語る。例えば「たのしみは珍しき書人に借り始めひとひら(第1ページ)ひろげたるとき」「たのしみは妻子むつまじくうちつどい頭ならべて物を食うとき」など。
- 作者: 橘曙覧
- 出版社/メーカー: グラフ社
- 発売日: 2009/12/25
- メディア: 単行本
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