かもめー食堂ーかたつむり

かもめ食堂」(群ようこ)と「食堂かたつむり」(小川糸)を続けて読んだ。「かもめ食堂」は想像通りの展開。フィンランドで「こども」と侮られながらも着実に当地の人々の心をつかんでいく主人公の女性に好感が持てる。武道で鍛えた大和魂すら感じる。また彼女を手伝うことになる二人の女性も、それぞれ真面目に生きて来たのになぜか恵まれなかったが、遠い異国で自分を取り戻していく。すんなり読めて、読後感もほんわか。
食堂かたつむり」は「かもめ」と同じように気楽に読んでたら、終盤に思わぬ展開となった。漠然とした不安が的中してしまったというか。。。「食べる」「料理」どちらも奥深いものがある。久しぶりに哲学的な思索に耽ることができたかもしれぬ。しかし文中のメニューは垂涎。ジュテームスープは早速試してみよう。

食堂かたつむり

食堂かたつむり

かもめ食堂 (幻冬舎文庫)

かもめ食堂 (幻冬舎文庫)