有頂天家族(森見登美彦)

昨夜ようやく「有頂天家族」を読み終えた。狸と天狗と人間とが入り乱れて、京都の町をうごめく。一番のくせものはやはり人間。しかし人間の中にも狸的、天狗的なものがある。主人公の狸の父親が狸鍋になってしまったという設定にどうも気持ちがひっかかってしまうが、「狸である以上、鍋になることもある云々」という狸生観?は、興味深い。最後はまずまずのハッピーエンドで安眠できた。

有頂天家族

有頂天家族

以前に読んだ「夜は短し歩けよ乙女」「四畳半神話体系」「新釈/走れメロス」などにも出て来た?と思う気になる単語「偽電気ブラン」を調べてみた。「電気ブラン」は、明治時代に誰かの作ったブランデーベースのカクテルだそうな。そんなに美味しいのだろうか?酒が飲めなくなる前に飲んでおけばよかった。