やさしいため息(青山七恵)

主人公は二十代独身女性。親しい友人も恋人もなく、変わり映えのしない日常。ある日弟の風太が4年ぶりにもどってきて居候する。風太は巧みに家事をこなし、帰宅した姉に一日何をし、誰としゃべったかをたずね、メモをとる。
とらえどころがないようで、なんとなくわかるような奇妙な後味の小説。やさしいため息とはよくできたタイトル。
他に「松かさ拾い」も収録。

やさしいため息

やさしいため息